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品番 No. MF-6
作品名 

マイセン フィギュア「タンバリンの少女」
「タンバリンを叩くイタリアの少女」
制作年
1880年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
とてもよいコンディション
サイズ
高さ 約20cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108






解説

珍しいマイセンのフィギュアを紹介します。
本来は「タンバリンを叩くイタリアの少女」というタイトルですが、ここでは単に「タンバリンの少女」としました。
1880年に芸術家Herstによってデザインされた作品で、マイセンの研究家の間では、マイセンにおけるユーゲントシュティール(フランスのアールヌーボーと同義)時代初期の作品と位置づけられています。確かに、それまでの伝統的なマイセン人形とは一線を画した作品といってよいでしょう。伝統的な作品は宮廷や貴族の美意識に奉仕するためのものであり、あくまで宮廷文化の一ジャンルを形成するものでした。しかし、この時代になると市民(といっても限られた富裕層ですが)のための作品が作られるようになりました。

本作はそのさきがけともいえる作品です。モチーフはイタリアの庶民であり、貴族や神話の登場人物ではありません。マイセンの偉大な芸術家ケンドラーやアシエなどのテイストとは明らかに異なるものである事は、作品を鑑賞することでご理解いただけると思います。恐らくは北イタリア地方と思われる民族衣装を身に着けた少女が、タンバリンを叩いています。参考にこの地方の民族衣装の写真を掲載しておきましたが、やはりドイツの文化圏とは少し違うように思います。

オリジナルの時代の作品だけあり素晴らしい出来です。例えば、少女の持つタンバリンの皮の部分がちゃんと黒ずんでおり、とてもリアルです。人形の命である顔も愛らしく、少女の内面まで表現しているようです。今までとは、少し変わったフィギュアをという方には、自信を持ってお勧めできる作品です。

コンディションはダメージや修理のない、アンティークとして非常に良いコンディションにあると思います。なるだけ多くの写真を掲載しましたので、どうぞゆっくりとご鑑賞ください。







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