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品番 No. MP-2


作品名 

マイセン プレート 「自然主義様式のバラの絵」A
紺地に窓絵 非常にッチな金彩

制作年
1890年頃

価格

申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。

コンディション
とてもよいコンディション

サイズ
直径 約 25cm


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解説
自然主義様式で描かれたバラの花のプレートです。
自然主義様式という表現法は、それまでの様式的な花絵付けではなく、花を自然にあるがままに描写しようという技法です。例えば、バラの花を庭から何本か摘んできて、ワスレナグサと一緒に白い紙の上に置いて、これをそのまま描くというのが自然主義様式の
考え方です。所謂「マイセンフラワー」と呼ばれる様式的な花絵は、自然にはありえない形状や季節を考慮しない組み合わせで描かれていました。こうしたマイセンの花絵に自然主義の考え方を取り入れたのは、優れた絵付け師であり印象派の画家でもあったブラウンズドルフ教授です。
具体的な描法もそれまでとは大きく異なっています。様式的な花絵は筆跡を感じさせないように、細か筆致で正確に描いてゆく事が要求されます。しかし、自然主義様式の花絵は筆の動きや勢いといったタッチを生かす描法で、まるでスケッチや水彩画のような絵付けです。筆数が多い描写がともすれば造花のように感じられてしまうのに対し、筆数が少なく一見粗雑に見える描写が、距離をとって見ると、非常にリアルに見えてくる。これが自然主義様式の絵付けなのです。
マイセンでも当初は、自然主義様式の絵付けに対し、未完成のスケッチを描くことは許されないといったような批判も多かったのです。フランスの印象主義絵画の台頭と共に、磁器芸術に分野でも、自然主義様式の花絵は大流行する事になります。KPM、ニンフェンブルグといったドイツの名門窯でも、相次いで自然主義様式の絵付けを取り入れて行きます。しかし、この絵付けは技術的に難しいものであるため、短命なものに終わりました。
マイセンにおいても、20世紀初頭から次第に形骸化していかざるをえませんでした。

本作のバラの絵は、自然主義様式の絵付けの特徴をよく表しています。
ローズピンク(所謂ばら色?)の満開のバラをメインに、赤いバラを背面に配しています。
赤と黄色の蕾も可愛らしく、ブルーのワスレナグサも効果的に主役の花を引き立てています。マイセンの花絵の中でも「最上級の花の絵 FFブルーメ」と定義され、価格も非常に高価なものです。

窓の中に描かれた花束の絵付けもとても質の高いもので、19世紀後半の特長である絵付けの柔らかさが感じられます。非常に軽いタッチであっさりと描かれた花絵ですが、これが香ってくるるような雰囲気をよく伝えています。
ダメージ、修復はなくとてもよいコンディションです。