西洋陶磁器骨董専門店アンティークアーカイヴ

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品番 No. CO-1
作品名 

ロイヤル・コペンハーゲン 蟹のディッシュ 
「クラブの装飾 魚の絵」 釉下彩
制作年
1962年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました
コンディション
修理 ダメージなし
サイズ
直径 約22cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108





[解説]
ロイヤルコペンハーゲンの現在は作られていない作品です。本作 蟹のディッシュやロブスターのディッシュは、ロイヤルコペンハーゲンの中でも傑作とされ、今でも根強い人気があるにもかかわらず、現在では作られていません。やはり、何でも経済優先の世の中では、こうした工芸的なものは採算が合わないのでしょう。とても北欧特有の優れた造形であり、こうしたものが作られなくなってゆくのは寂しい限りです。

作者はエリック・ニールセン、一番最初に原型が作られたのは1894年のことです。ヨーロッパの磁器芸術の世界においてはユーゲント・シュティール(=アール・ヌーボー)様式やジャポニズムの時代でした。本作は研究家やコレクターの間で、よく日本のやきものとの関係がとりただされる作品です。日本の芸術工芸とロイヤルコペンハーゲンの関係は非常に興味ある問題ですが、ここでは指摘しておくにとどめて、さらなる研究を待ちたいと思います。

この作品の用途には色々な説があります。水盤とか灰皿等に使用されたのかもしれません。しかし単純にオブジェとして鑑賞しても完成度の高い作品と言えるでしょう。器の半分は魚篭になっており、もう半分は海藻が装飾され海中を表しています。つまり海の中から籠に這い上がっている様子を表現しているのでしょう。蟹はとてもリアルに表現されていおり、今にも動き出しそうです。アンダーグレーズ(釉下彩)の彩色が見事に生かされています。

この蟹のシリーズにはラージサイズとスモールサイズがあり、ラージサイズには魚の絵が描かれています。造形はとてもリアルでありながら、魚の絵はまるで日本画を思わせるものがあり、ここにも東洋の影響があるということでしょう。ラージサイズは数も少なく、高価です。

本作の制作年はマークから1960年代と推定しています。蟹の後ろには作者のイニシャルENが刻印されています。写真 マークにスクラッチのない一級品です。
コンディションはダメージ・修復のないとても良い状態です。