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品番 No. SF-1
作品名 

セーブル フィギュア 「バッカスとケレス」
炻器 パウル・デュキン作
制作年
1912年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
台座に小さなカケあり 修復・ダメージなし
アンティークとしてよいコンディション
サイズ
高さ 約30cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108






解説
セ ーブルのアール・ヌーボー期の作品です。この時期、国立セーブル窯は有能な芸術家を積極的に登用し、優れた作品を世に送り出していました。本作もその典型的な例の一つであり、この時代のセーブルがいかに秀逸であったかを如実に示す作品といえます。

作者はパウル・デュキン(Paul Ducuing  1868~1949)。
アール・ヌーボー時代のブロンズ作家として、現在でも人気の高い芸術家です。1920年にはセーブルのビスク製作部門の責任者も務めているそうです。非常に力のあった芸術家であるということは、作品を見ていただければご理解頂けるのではないでしょうか?

作品のモチーフは「バッカスとケレス」です。
バッカスは神話において、有名な酒と実りの神であり、ケレスもまた収穫の女神です。
バッカスは頭に葡萄の葉の冠を被り、勇壮な男として描かれます。ケレスもまた葡萄の葉の冠をつけていますが、ケレスの持ち物である松明が台座上の表現さているので、それと確認できます。これらは、神話上で「豊穣」を表す寓意であり、そこに作者の意図をうかがうことが出来ます。こうした寓意はギリシャ・ローマ神話のベースがないと、ちょっと見逃してしまいそうです。

表面を磨くように仕上げず、故意に荒削りなタッチを残した作風は、ちょっとロダンを彷彿とさせるところもあるのではないでしょうか?古典主義の均整のとれた美しさとは違い、神といえど人間味のある作風は、この時代の特徴と考えます。セーブルの茶色の炻器も珍しいものであり、アンティークの市場でも滅多に出ない貴重な作品といえましょう。

コンディションはよい状態です。修復はありません。台座に多少のカケがありますが、鑑賞にはほとんど差し支えないでしょう。






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