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品番 No. SC-1

作品名 

セーブル 大型カップ&ソーサー
「花束の窓絵」 ブリュードロア 紺地金彩
制作年
1824年頃
価格
誠に申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠にありがとうございました。
コンディション
修復なし 高台に一部カケあり
アンティークとしてよいコンディション
サイズ
カップの直径 約9.2cm ソーサー直径15.8cm

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解説

セーブルのアンピール様式のC&Sです。

比較的大型のカップで、セーブルではこの器型の事を、「ジャスミン カップ」と呼んでいます。19世紀の初頭に作られたものですが、ハードペーストの磁胎です。「王者の青」の地色に金彩というセーブルの代名詞にような装飾に、窓絵の花束が絵付けされています。蔓状の茎のようにみえるので、クレマチスの花でしょうか。白、紫、黄の花が愛らしく描かれています。花絵はセーブルの特徴である濃くのある彩色で、まるで油絵のようにさえ感じられます。花の絵付けはもちろん、褐色の背景まできちんと描きこまれており、絵付けにもアンピールのすきの無さが伝わってきます。セーブルの窓絵の作品は珍しく、セーブルの中でも格上のカップ&ソーサーでしょう。
ハンドルの形状も非常に凝っています。器型、金彩とひったりとマッチして、作品としての完成度を高めています。

マークは1814年から24年まで使われた、所謂「ルイ18世のマーク」です。製作年はカップ、ソーサーともに1824年の印が見えます。カップの高台内には絵付師のSSの印がみえますが、Sinsson ou Sissonの頭文字とマークブックに掲載されています。しかし、Sinsson ou Sissonの名義には、PierreとJacquesの二人がおり(親族でしょうか)両人とも花の絵付師とクレジットされているので、ここではペインターの特定は敢えて避けたいと思います。この辺は是非、実際に見ていただいて、皆様のご意見を伺いたく思います。

190年も前の作品ですが、修復はなくアンティークとしてとてもよい状態です。金彩もよく残っており、目立つようなスレ・ハゲなどはありません。
但し、写真9)で見られるように、ソーサーの高台の一部にカケがあります。しかし、展示したときにはまったく見えず、鑑賞には差し支えありません。またぐらつきも無いので、大きな瑕疵とは考えておりません。





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