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品番 No. SV-1
作品名 

セーブル ベース
「青磁写し 桜文様」 ジャポニズム
制作年
1897年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
修復・ダメージなし 
よいコンディション
サイズ
直径 高さ 28cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108




解説

セーブルのベースです。

製作は1897年ですので、フランスの工芸界ではアールヌーボーの時代です。アールヌーボー様式は東洋、特に日本の影響を大きく受けていることが知られていますが、本作もそうした一連の作品と言えるでしょう。
本作の地色は明らかに東洋の青磁を意識したものです。セージグリーンとかセラドングリーンなどと呼ばれますが、実際は日本や中国の青磁とは組成的に異なるものです。

本作の底面を見れば分かるように(写真8)、青磁色は全面に施されているわけではなく、内面や底面は白磁になっています。赤色のセーブルマークは新磁器に高火度焼成顔料を用いて装飾されていることを示していますので、本作は新磁器の白磁にスプレーなどで顔料あるいは釉薬を施し、青磁色を模倣したものと考えています。本当に美しい青磁色をうまく出しているので、遠目にはセーブルと思わないかもしれません。この頃のセーブルは、磁器装飾の技法をほぼ極めており、きわめて完成度の高い作品を作っています。

さらに金彩文様にご注目ください。
東洋の青磁なら、まず金彩は使わないですね。つまり、セーブルは単に青磁を模倣している訳ではなく、青磁をヒントに何か新しいものを作ろうとしているのだと解釈しています。金彩の花は桜で間違いないでしょう。よく観察すると、表向きの花と後ろ向きの花が規則的に配され、ボーダーの文様として完成されています。こうしたパターン的な装飾も、どこか日本を感じさせないでしょうか。

器型はセーブルでは一般的な形ですが、ポピュラーな王者の青とはまた異なったイメージです。

コンディションは、金彩にわずかなスレなどあるものの、ダメージ修復の無い良い状態です。