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品番 No. KP-2

作品名 

KPMベルリン プレート大皿 「樹木のある風景」
テオ・シュムツ-バウディス デザイン
制作年
1908年頃
価格
美術館に貸し出し中
コンディション
修復・ダメージなし
サイズ
直径 約35cm



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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108
















解説
ちょっとマニアックな作品の紹介です。
ユーゲントシュティール(アールヌーボー)期の磁器芸術界の巨匠、テオドール・シュムツ・バウディス(Theodor Schmuz-Baudiss 1859~1942)の大型飾り皿です。1908年から1926年までK.P.M.ベルリンのアートディレクターを務めた人で、ベルリンの工芸学校の教師でもありました。この時代のたくさんの磁器芸術家が彼の影響を受けています。バウディスの作品は個性的であり、かつての磁器芸術の歴史にはない画期的なものでした。

今回紹介する作品は、当時の多くのの芸術家がそうであったように、日本の浮世絵の影響を受けた作品です。構図や色彩は、それまで絵葉書的な風景画とはとは全く異なります。左の写真の最後に広重の「八景坂 鎧掛松」-1850年代-の浮世絵を参考にあげてありますが、こうした構図や彩色は日本趣味(ジャポニズム)と言ってよいでしょう。

絵付け技術も当時の最先端を行くものです。アンダーグレーズ(釉下彩)の水彩画のような淡い絵付けは、ロイヤルコペンハーゲンの独壇場でしたが、KPMの発色についてはこれを超えていると思います。また、リッツテクニック(引っ掻き画法)と称される技術を用い、まるで絵が浮き上がってくるような立体感を持たせる事に成功しています。こうしたテクニックが当時いかに前衛的だあったかを思うと、ユーゲントシュティール時代のエネルギーに驚かざるを得ません。そうした意味で、本作はこの時代を代表する傑作と思います。

本作のスケッチがKPMの資料に掲載されています。作者、年代などはこれで判明しました。左の写真の人物が、テオ・シュムツ‐バウディスです。

KPMベルリンの杓杖マークは側面にあります。宝珠のマークはありませんが、釉下彩のブルーの宝珠マークがつくのは1911年からなので、1908年の年代ですと全く矛盾ありません。また裏面にH.Mの彫文字がありますが、造型師のものでしょうか?詳細は不明です。

コンディションは、修理、ダメージのないとてもよいものです。
作品裏側上に二つの穴が開けられており、壁面に飾れるようになっています。