西洋陶磁器骨董専門店アンティークアーカイヴ

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品番 No. JC-2

作品名 

ニンフェンブルグ ティー カップ&ソーサー
「ユーゲントシュティール 花文様」
制作年
1900年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
ダメージ修復なし とてもよいコンディション
サイズ
カップの直径 約9.5 cm ソーサーの直径 約14 cm


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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108






解説
ユーゲントシュティール時代(=アールヌーボー時代)に作られた、ニンフェンブルグのティーカップ&ソーサーです。100年以上前にこんなデザインがなされていたというのは、本当に驚きです。

テューリップのような花びらを、構造的に表現したユーゲントらしい装飾です。器型をデザインしたのはマックス・ロスバッハ。ティーサービス「モデルン」と名付けられていますが、もしかしたら仮の名称のようにも思えます。明らかに植物の茎や枝を意識したハンドル、花弁を形どったエッジなど、当時としては非常に前衛的な作品だったでしょう。
そして、肝心の絵付けなのですが、これが誰のデザインかはよく分かっていません。この花文様は色や形を微妙に変えながら、いくつかの種類が作られています。筆者の個人的な経験ですが、少なくとも6種の彩色パターンを確認しています。ニンフェンブルグの研究家アルフレッド・ツィッファーによれば、この装飾は全体に646という装飾番号が与えられ、さらに細かいモチーフ番号に分類されると解説しています(写真8)。本作には写真7)に示したようにKとⅧの記号が認められますので、これがモチーフ記号と考えています。ただし、現在では作例が極少ないため詳細は不明であり、今後の研究が待たれるところです。

非常に斬新なデザインであり。まるで21世紀の今デザインされたように錯覚してしまいようです。ニンフェンブルグ独自の薄く繊細な磁胎とあいまって、可憐にさく一輪の花のような作品に仕上がっています。ユーゲントのデザインは本当にすごいと思います。

マークは1895年から1920年まで使われた、アンダーグレーズの盾です。従って、もちろん本作は1900年頃に作られたオリジナルの作品です。ユーゲント期の作品は、ドイツ各窯で、急速にその流行が衰えていくので、アンティーク市場に出る数は非常に少ないものです。

コンディションは、ダメージ、修復のない良いものです。100年前のものですので、釉薬のムラやボツなどはありますが、大きな瑕疵とは考えていません。










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