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品番 No. OV-2

作品名 

ニンフェングルグ  ベース
「赤と黄色のバラの花」 
印象主義様式の薔薇の絵
制作年
1910年頃
価格
申し訳ありませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
アンティークとしてとてもよいコンディション
サイズ
高さ 約18cm  胴回り 約19cm

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アンティーク アーカイヴ
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[解説]
印象主義様式の薔薇の絵の作品をご紹介しましょう。
本作はニンフェンブルグ窯にて1905年頃に作られた作品です。この時代、ドイツのマイセンやKPMでは、印象主義様式の絵付けが磁器芸術の最先端でした。溶け込んでゆくような輪郭、光を強く意識した彩色、筆の特性を生かした柔らかなタッチなど、それまでの磁器絵付けにはない画期的なものでした。この描法はマイセンでブラウンズドルフ教授が発明したものですが、誰でもが描けるような簡単な絵付けではなく、画家としての資質を備えた極限られた磁器絵付け師だけにしか描けないものでした。KPMではP.ミーテ(P.Miethe)やK.アウリッヒ(K .Aulich)によって印象主義様式の花絵が描かれていましたが、ニンフェングルグでは未だこうした花絵は描かれていませんでした。そこでニンフェンブルグはKPMからアウリッヒを招聘してこの絵付け習得しようとします。彼がどのような経緯でニンフェンブルグに来たのかの詳細は不明ですが、KPMとニンフェンブルグにはこのような交流の例が他にもあります。

本作は元々KPNベルリンの絵付師であったK.アウリッヒの絵付けになるものです。アウリッヒはKPMで博覧会作品などを任される名絵付師でした。本作には彼のサインが大きく入れられています。(写真参照 ちなみにアウリッヒのKPM作品も当店で在庫していますので、折を見て紹介させて頂こうと思います)本作は薔薇を描いた作品ですが、印象主義様式の特徴を見事に具現化した優品です。アップの画像を載せておきましたが、筆致は驚くほどラフなものです。一見雑にさえ見える絵付けなのですが、これが距離をおいて鑑賞すると、まるで浮き上がってくるかのようなリアリティーが感じられます。印象主義様式の絵付けが卓越した技量の持ち主でないと描けない理由がここにあります。

シェイプ・器型はドイツデザイン界の巨匠であるアデルベルト・ニーマイヤー(Adelbert Niemeyer 1867-1932)のデザインになるものです。彼はユーゲントシュティールの代表的な芸術家として、ドイツ陶磁器界、工芸界に大きな影響を与えた人物です。ミュンヘンが彼の活動拠点であったので、バイエルン国のニンフェンブルグで仕事をすることは、当然意成り行きだったでしょう。本作ではハンドルのラインにニーマイヤーらしさがよく表れています。

コンディションは修理やダメージのないよいものです。名品です。