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品番 No. SO-1
作品名 

セーブル 蓋つきベース「アールヌーボーの植物文様」

制作年
1893年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
修復・ダメージなし
アンティークとしてよいコンディション
サイズ
高さ 約37cm

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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108










解説
セーブルの蓋つきベースです。
フランスのアール・ヌーボーの香りが漂ってくるような作品です。19世紀の終りのセーブルでは、これまでにはなかった新しい様式の作品が作られました。
特に、1897年アレクサンドル・サンディエがセーブルの所長に就任すると、その傾向は著しくなります。これらの作品は当時としては非常にアバンギャルドなものでした。芸術釉や釉下彩などの当時最新鋭の技術を駆使した作品は、それまでの古典的な作品を一蹴してしまうような勢いがあったといいます。

本作もセーブルのアール・ヌーボーの初期の作品です。
1893年の制作で、比較的色濃くそれまでの様式を残しています。アール・ヌーボー時代の最盛期にはあまりに前衛的で、当時としては理解に苦しむような作品も生まれましたが、本作は素直に美しい作品です。セーブルのそれまでの伝統を受け継ぎながらも、新しい作品を生み出そうとするエネルギーがここにはあります。

例えば、器型はそれまでの磁器の伝統的な形です。
しかし、装飾は古典主義的な匂いを残しながらも、白い花と紫の花のコンビネーションを主たるモチーフとし、柔らかな曲線を使い図案化された装飾になっています。花の白と紫はエナメル彩で描かれており、葉の緑は釉下彩のようにみえます。微妙に茶色が入り混じった雰囲気のある色は、単なるオーバーグレイズの緑とは明らかに異なります。もしかしたら、釉薬に絵の具がしみ込んでゆく「イングレイズ」の技法かもしれません。
いずれにしても多くの技術を駆使したセーブルの傑作といって間違いないでしょう。セーブルの完璧な仕事がここにあります。
37cmという大きなサイズにもご注目下さい。
コンディションはとても良い状態です。修復やダメージはありません。
実物をご覧になれば、この価格が決して高いものではない事を実感して頂けると信じています。