品番 No. MC-9
作品名
マイセン カップ&ソーサー レギュラーサイズ
「赤紫の単色花絵 古典画法」
制作年
1991年頃
価格
申し訳ございませんが、売り切れました。
お買い上げ、誠に有難うございました。
コンディション
カップの縁の金彩にわずかなスレあり
修復・ダメージなし
サイズ
カップの直径約 9cm ソーサーの直径約 15cm
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アンティーク アーカイヴ
TEL 03-5717-3108
解説
マイセンのティー・コーヒー兼用のレギュラーカップ&ソーサーです。
よく聞かれる質問に、「マイセンの中で一番高い絵付けは何ですか?」というものがあります。一点物や特別なアイテムまで含めればきりがありませんが、マイセンで一般の生産ラインにあるものといえば、この装飾もそのひとつでしょう。例えば、有名なアラビアンナイトのレギュラーC&Sの希望価格は432,000円ですが、本作はそれ以上の486,000円です。この理由は何といっても絵付けの難しさにあります。
先ず、スケール文様(俗に鱗文様とも言います 写真 7)が描かれると、価格は跳ね上がります。これらはもちろんフリーハンドの手描きで描かれていきます。アップの写真をご覧になるとお分かりと思いますが、スケール文様は単純な線描ではなく、彩色にグラデーションをつけた複雑な絵付けです。絵付け作業の現場を見たことがありますが、ペインターは軽い下書きの上に、見事な筆捌きで描いていきます。一周ぐるっと描き終える時には、大きさや上下前後が狂うことなくぴたりと収まるのです。手馴れた感じで描いていましたが、素人が描けばゴチャゴチャになって収拾がつかなくなってしまうのは明らかです。これが熟練職人のすごさだと思いました。この装飾が描ける熟練職人は多くの絵付け師の中でもでも数人といいます。
また、花絵付けに関しても、銅版画の繊細な線を筆で表現する「古典画法」というカテゴリーに属するもので、所謂「マイセンフラワー」と呼ばれる「様式化された花絵付け」より数倍の手数を要する難しい花絵付けなのです。この絵付けの装飾番号は200410です。ちなみに本作では、カップ、ソーサー共に、絵付師番号367で一致しています。「様式化された花絵」と比較すれば筆数の多さ、繊細さ、などがまるで違う事にお気付きになると思います。絵付けは写真をアップにして掲載しましたので、どうぞご鑑賞下さい。
コンディションはカップの一部に僅かなスレがあります。上の写真で確認するのは難しいと思いますので、こちらに関しての詳細はコンディションリポートをどうぞリクエストしてください。修復やダメージはありません。
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